「ハイデガー『存在と時間』入門」

(轟孝雄著、2017年7月講談社現代新書)を大学図書館で欠いた。とても難しい本だった。序論だけ(60p)読んで、「これはわからない!」とあきらめてしまった。

まず、「存在の意味は時間である」の意味です。
たとえば「鳥が存在する」を考える場合、我々は具体的には、その鳥飛んでいる、木に停まっている、えさをついばんでいるとか、鳥がその都度、どのようなあり方をしているか、鳥の存在の在り方を含めて認識する。
このような認識によって。「鳥が存在する」ことを理解できるという意味である。
一般化していうと、存在するというのは、存在を単なる」「現在」だけでなく、「過去」と「未来」とに関係づけることで、了解する。より噛み砕いて言うと、「ある」ということは、何らかのコンテキスト性を持っており、「ある」の意味は、そのコンテクストをを把握することで理解可能である。
 著者は、防衛大学教授。いったい防衛大に哲学は必要かな?と著者に叱られそうな疑問を持った。