2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

走る意味

『走る意味』(金哲彦著、10年2月刊、講談社現代新書)。読みました。この本を読もうと考えたのは、「走る意味」と副題の「命を救うランニング」という言葉に惹かれたからです。 著者は、TVのマラソン解説などに良く登場しますから、ご存知の方も多いと思…

日本は農業大国

『日本は世界5位の農業大国』(淺川芳裕著、10年2月刊、講談社+α新書)が面白い。長くなりますが、面白い個所を紹介します。 ネギの生産量が世界1の国はどこ? 答えは日本です。 国内の農業生産額はおよそ8兆円。これは世界5位。先進国に限れば米国に…

『不良債権と金融危機』(池尾和人編、慶応義塾大学出版会、09年12月刊)。

編者は序章でこう述べています。 「米国発の金融危機に際して、わが国の経験を米国はじめ世界に伝えるべきだという主張がなされた。しかし、経験を他者に伝えるためには、自らがその経験を教訓化できていなくてはならない。そうした教訓化の必要性を自覚して…

『パンデミックとたたかう』

3冊目は、『パンデミックとたたかう』(押谷仁、瀬名秀明共著、岩波新書)。 著者の押谷さんは東北大学医学部教授、瀬名さんは作家、小説「パラサイト・イヴ」で知られています。「パンデミック」とは、伝染病の世界的流行の意味です。 以下、この本から学…

『グリーン資本主義』

2冊目は、『グリーン資本主義』(佐和隆光著、岩波新書)。 著者の主張で面白い点を抜書きしてみましょう。 【民主党の歴史的圧勝(=自民党の大敗)の原因を私は次のように見る。 第一に、日本の政界に世襲制が制度化し、とりわけ自民党には、二世代議士が…

大臣 増補版

先日の九州旅行、新幹線車中で読もうと、大学図書館で昨年末出版の岩波新書三冊を借りて携帯しました。それぞれ面白い本でしたから紹介します。 最初は、『大臣 増補版』(菅直人著、岩波新書)です。 厚生大臣在任中のエイズ問題やO157の食中毒、事務次…