2015-01-01から1年間の記事一覧

 『“ひとり出版社”という働き方』

(西山雅子著、河出書房新社、2015年7月刊)という本を図書館の棚に見つけ、読んでみようと思いました。 御承知のように、近年街なかから小さな本屋が消えていっています。実際、本を買いたいと思っても、自分の探す本が小さな本屋では見つけにくいので…

布施英利著「美術的に正しい」仏像の見方

第2章で日本への仏教伝来(御参拝(538))以後の仏像の歴史について興味深い指摘がありました。 ガンダーラやマトウラーの仏像と比較してみると、日本の仏像が「子供」である特徴が、より強く見えてくるはずです。 「仏像には、子供の面影がある」。あらた…

布施英利著「仏像の見方」(ワニブック新書、2015年4月)を読みました。以下最も印象に残った記述です。 最終章で、江戸時代の仏像。円空、木喰について論じています。 木喰は、若いころから仏像政策の修行を積んだわけではなく、60歳までは僧として…

『生命とはなんだろう』

((岩崎秀雄著、講談社新書2013年2月刊)を前書きに惹かれて読みました・ 筆者は、1971年生まれ、名古屋大学理学研究科博士課程修了。 『専門外の方とお話しする機会がありました。参加していた主婦の方が「私にとって生命と言えば、まずは自分の…

「自然な建築」

(隈研吾著、岩波新書08年11月刊)という本を図書館の棚で見つけました。隈さんの本は一月ほど前「小さな建築」を読みました。 http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20150318 http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20150319 「あの本はおもしろかったな」と、この…

『世界は分けても分からない』

(福岡伸一著、講談社現代新書、09年7月刊)という本を読みました。いや、実に面白い本でした。過去1年間に読んだ本の中で一番面白い。著者は、分子生物学者として著名な方ですが、分子生物学で近年判明した事々の中から興味深い話題を取り上げて雑誌「…

『5つの謎からわかる宇宙』

荒船良孝著、平凡社新書、2013年12月は、5つの謎を解説することで、現在の素粒子論と宇宙研究の最先端を語る本でした。 著者は、1973年生まれのサイエンスライターで、保育士でもある。 第一の謎:赤方偏移は宇宙が膨張していることを示す。時間を逆戻しす…