2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「通貨」を知れば世界が読める

円ドル相場が75円台を付けています。「1ドルは50円になる」と述べる浜・同志社大学教授の見解を、彼女の新著(『「通貨」を知れば世界が読める』(浜矩子著、PHP新書、11年6月刊))で読みました。以下、面白いな!と感じたことを抜書き。(カッ…

原発と権力

『原発と権力』(山岡淳一郎著、11年9月刊ちくま新書)は考えさせられる本でした。以下、その終章から。 【日本ではほとんど議論されていないけれど、中国、米国、インド、フランスなどは今後、間違いなく「トリウム原子力」の開発に力を入れるとみられる…

1970年体制の終焉

『1970年体制の終焉』という面白い題名の本を読みました。著者は、原田泰さん(東洋経済新報、98年10月刊)です。 この本の意図を、最初の章でこう説明している。 【戦後経済の「過ち」を説明する理論として、私たちはすでに1940年体制論という理論を持って…

日本の失われた10年

『日本の失われた10年』(原田泰著、日経新聞99年12月刊)という本を読みました。 今日では「失われた20年」というべきでしょうが、99年に出た本ですから「失われた10年」になっています。でも読了してみて、著者の主張は概ね今日でも妥当である。つまり、著…