2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

風流武辺 

広島に縮景園という名園がある。名古屋城に二の丸庭園という庭園があります。二つの庭園の共通点は?日本庭園に詳しい方はご存知です。 二つともに、上田宗箇という作庭家の作です。彼は、戦国時代の武将ですが、晩年、作庭家として活躍し、まだ茶道において…

偽装建築と金融派生商品

『自然な建築』(隈研吾著、岩波新書、08年11月刊)を読みました。以下、感想です。著者は、1954年生まれ、株式会社隈研吾建築都市設計事務所代表(主宰)。慶応大学理工学部システムデザイン工学科教授。冒頭、著者はこう述べています。『「20世紀と…

ローマから日本が見える

「ローマから日本が見えるる」(塩野七生著、集英社文庫)を読みました。昔、ロボット博士の故糸川英夫さんが著書で「司馬遼太郎さんと塩野七生さんが素晴らしい」と賞賛していました。司馬さんの素晴らしさは分かりますが、塩野さんはよくわかりませんでし…

後期高齢者医療制度

お正月に「後期高齢者医療制度」(伊藤周平著、平凡社新書、08年10月刊)を読みました。筆者は鹿児島大学法科大学院教授。序章で述べているが、「後期高齢者医療制度は廃止し、野党の廃止法案のように、いったん元の老人保険制度に戻したうえで、高齢者…

金融サミットG20の意味するもの

前日の続き。水野さんは米ドル体制の終わりに言及しています。『サブプライム問題に始まる世界金融危機は、ドルの終わりの始まりであり、G7の終わりの始まりでもあるといえるのです。08年11月14,15日にワシントンで開かれた金融サミットG20は、ま…

400年来の危機

友人からの年賀状、「なぜ100年に一度の危機?」とありました。正月休みに読んだ本に、その回答がありました「金融大崩壊」(水野和夫著、NHK新書、08年12月刊)です。 「100年の危機」どころか、「400年来の危機」と筆者は説いています。「国民…

だましだまし人生を生きよう

「だましだまし人生を生きよう」(池田清彦著、平成21年1月1日刊)を読みました。書名の面白さと筆者に惹かれて書店で衝動買いしたのです。池田清彦という筆者の名を、時折、雑誌や新聞の文章で見ていて、特異な思想家として注目していたのです。略歴を…

[]私の平成20年の10冊

「私の平成20年の10冊」を選んでみました。年末の各紙が「今年の3冊」などの特集を組んでいました。私は、欲張って「10冊」を選んでみました。 今年は100年に1回の大変動の年で、経済書に考えさせられました。野口悠紀雄さんの著作から、資本開国…