2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

駄目になることがある

もう一人、今年なくなった方の話題です。 岩波新書で10年前に出た『書き下ろし歌謡曲』という阿久悠の本、もう一度読み直しました。 以下は、こんな歌が載ってたんだな、と気付いた詩です。 「セックスレス・男の言い分」 男にとって 唯一の救いは 女が性に…

国家の罠

佐藤優著『国家の罠』は、米原万理さんが、05年12月25日の読売紙上<今年の3冊>で「今年わが国で誕生した作家たちの中で私的にはNo1のデヴュー作」と激賞した本を文庫で発刊したもの。第59回毎日出版文化賞特別賞受賞作品とのことです。 米原著「打ちの…

自伝の人間学

保阪正康さんは近年昭和史の研究家として有名です。「なるほど自伝というものは、その時代の史料なんだな」と、保阪著「自伝の人間学」を手にした時思いました。ところが、「あとがき」まで読んできて一驚しました。 【本書は、月刊誌『新潮45』に、昭和61…

美しくない日本・壊れる日本人

新潮文庫の11月は面白い企画で新刊を出した。 『美しくない日本』フェアと題する以下の3冊です。 壊れる日本人 柳田邦男著 自伝の日本学 保阪正康著 国家の罠 佐藤 優著 早速買い求め、読んでみることにしました。 まずは『壊れる日本人』の紹介です。 「ケ…

ただ時の過ぎゆかぬように

阿久悠さんの『ただ時の過ぎゆかぬように』(岩波書店03/01/28刊)を読みました。 書名が難しいのですが「ただぼんやりして時代が過ぎていっては具合が悪いので、書き残しておくメモ」というような意味に、私は取りました。私も「ただ読み過ごさぬように」、…