2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

為替市場の読み方

「為替市場の読み方」(佐中明雄著、講談社現代新書、98.07刊)を読みました。 外国為替の一般向け解説書ですが、「第5章外国為替市場の変動と予測」が大変参考になりました。以下、この章の内容を要約で紹介します。 為替相場決定の古典的学説としては、「…

トービン税入門

「トービン税入門」(ブリュノ・ジュタン著、和仁道朗訳、社会評論者06年3月刊)を読みました。1971年8月、アメリカのニクソン大統領は、ドルの金への交換性停止を発表した(グローバル化の真の出発点である)。第2次大戦後に成立したIMF体制(ドルを…

為替レートの謎を解く

「為替レートの謎を解く」(クルーグマン著、伊藤隆敏訳、東洋経済新報90年1月刊)を読みました。 著者の講演録で、刊行時点を見て分かるように、データは1990年以前(1970〜)のものですが、興味深い指摘をしています。以下、その一端の紹介です…

国際金融論

「国際金融論」(河合正弘著、94年6月東京大学出版会刊)を読みました。以下、同署の興味深い論点について記します。第3章は、為替レートの決定理論です。 為替レート決定モデルの予測能力に関しては、変動レート制期の全体を通じてレート変動を安定的な…

「自己組織化の経済学」

「自己組織化の経済学」(ポール・クルーグマン著、東洋経済新報97年8月刊行)を読みました。 複雑系の科学が、経済学にどのように応用できるか?筆者は「創発」という概念に着目する。市場の「見えざる手」によってだれも意図しなかった帰結に導く様子をア…

良い経済学悪い経済学

「良い経済学悪い経済学」(日経新聞、97年刊)という本を読みました。 著者はポール・クルーグマン、昨年のノーベル経済学賞の受賞者です。彼の著書に「為替レートの謎を解く」という本があると聞き、愛知県図書館に探しに行きましたが、生憎誰かが読んで…