2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

心の在り処

教育TVの夜10:25からの「知るを楽しむ」、2〜3月の月曜は、東北大学の 川島隆太教授が『脳を鍛える』を語っています。 20日の月曜の講義は、私にとって興味津々でした。【1935年に、ポルトガルのエガス・モニスという神経科の医師が「ロボトミ…

火天の城

「火天の城」という本を読みました。著者は、山本兼一、第11回松本清張賞受賞だそうです。一昨年文芸春秋から出版されて評判になった作品。つい読む機会を逸していたのですが、図書館で見つけて借りてきました。 着想がいいですね。小説の主人公は安土城。…

通貨植民地

「デフレの犯人は誰だった?」で三国陽夫さんの『円デフレ』を紹介しましたが、もう少し簡潔に書いた本はないか、と探してみたら、最近、文春新書から『黒字亡国』なる書を刊行されていました。 三国さんの論旨をもっとも簡潔に述べた部分を同書から紹介しま…

個人美術館へようこそ

『個人美術館へようこそ!』(石川健次著、アートヴィレッジ刊)という本を読みました。毎日新聞日曜版に03年4月〜04年3月連載されたものだそうです。90年代に立てられた美術館が多い。失われた10年も捨てたものではないと思いました。 *印は小生…

デフレの犯人は誰だった?

面白い本がありました。 『円デフレ』三国陽夫・R.T・マーフィー共著、東洋経済新報社、2002年12月刊。 もともとは英語で書かれ、米国のブルッキング研究所から出版された本の日本語版す(その所為か、若干読み辛い点があるのが難点だ)。 90年代…

いのち

寒い日が続きますね。 『いのち』(文春新書)という本を読みました。ノンフィクシヨンライターの最相葉月 さんが、PR誌「遊歩人」に連載した生命科学に関する対談を編集したもの。 (最相さんは生命科学のホームページを主宰されてみえます。 http://home…

憲法9条の裏話

今回は憲法9条の話題。 憲法の改定が話題(特に9条)になっていますが、先日紹介しました「昭和史 忘れ得ぬ証言者たち」に、筆者保阪さんと山田久俊氏(山田久就元駐ソ大使のご子息)との対談が載っていました。山田さんは、総司令部のケイデイス民政局次…

酒は旨いし姉ちゃんは綺麗

「ガン特約保険とがん告知問題」という新聞広告を見ていた。なるほど、特約金を支払うと、本人に「がん」と分かってしまうから問題だ。この記事から、前便で紹介した『昭和史 証言者たち』の中で「がん告知」にふれたものがあったことを思い起こしました。筆…

昭和天皇と酒 

話題を変えましょう。昭和天皇の話。 「昭和天皇はお酒を飲んだのですか」と尋ねた時の話です。 【昭和天皇は酒を一滴も飲まないのは、元老達が一朝事あったときに、明確な決断が出来なくなることを怖れて飲まさなかったためと言われているそうだが、そのた…

「逆システム学」が教えること

生物学における知見は、経済学にも大きな示唆となると、金子先生は言う。 経済学における「市場」も、ある種の生命体と考えることが出来るのではないか。 【資本主義的な市場経済は、富める者をますます富まし、貧しい者をますます貧しくする傾向を持ってい…

ゲノム解読以後に分かったこと

金子勝・児玉龍彦著『逆システム学』(岩波新書)を読んで見ました。興味深い 話がいくつかありましたが、先ず、ゲノム解読後の話題について紹介します。 【 西暦2000年、当時の米国クリントン大統領と英国のブレア首相は、記者会 見で、ヒトゲノムの基…

デフレの犯人は誰だった?

面白い本がありました。 『円デフレ』三国陽夫・R.T・マーフィー共著、東洋経済新報社、2002年12月刊。 もともとは英語で書かれ、米国のブルッキング研究所から出版された本の日本語版です(その所為か、若干読み辛い点があるのが難点だ)。 90年…