人生

「日本縦断こころ旅」

というテレビ番組がある。火野正平が出演しているNHKBSの番組だが、自転車で全国を旅する。時々『輪行』という言葉が出てくる。最初、私もいm気賀わからなかったが、見ていると「自転車を持って電車で予行することを言うらしいい。いつからそんな言葉…

ちあきなおみに会いたい 

今回は、難しい本でなく、ただ書かれた文章をたどるだけで楽しめる本の紹介です。 「ちあきなおみに会いたい」(徳間文庫、12年5月、石田伸也著)をよみました。 彼女の生い立ち、歌手としての歩みを歌の解説と交えて述べた本です。 歌の本ですから、YO…

金子勝の仕事道!』

先日図書館で、「天木直人」で検索したら、『金子勝の仕事道!』という本が出てきました。金子勝って慶応の経済学の教授でしょう。天木直人とどう関係するの?書棚へ行き、手に取ってみたら、金子教授の対談集(「週刊金曜日」連載をまとめたもの)で、その…

ぼんやりの時間

『ぼんやりの時間』(辰濃和夫著、岩波新書、‘10年3月刊)を読みました。 著者は、1930年生まれで、朝日新聞入社、1975〜88年「天声人語」を担当した方。 読み終えての感想は「天声人語の新書版、人間が人間らしくあるためには閑がなくてはならない」…

『孫の力』

『孫の力』という中公新書の1月の新刊を読みました。著者の島泰三さんは「サル学者」。 【ジイジはサル学者。野生のサルを1日12時間追跡する生活を、3年続けたこともある。そのねばり強さで、孫娘の誕生から6歳までの成長を観察した記録が本書だ。「ヒ…

走る意味

『走る意味』(金哲彦著、10年2月刊、講談社現代新書)。読みました。この本を読もうと考えたのは、「走る意味」と副題の「命を救うランニング」という言葉に惹かれたからです。 著者は、TVのマラソン解説などに良く登場しますから、ご存知の方も多いと思…

なぜか売れなかったぼくの愛しい歌

8月1日は、作詞家阿久悠の命日です。本屋を覗いたら、『なぜか売れなかったぼくの愛しい歌』(河出文庫)という本を見つけた。早速、購入してパラパラめくってみた。阿久さんが「自分の作詞で、これは良い歌だと思ったわりに、あまり売れなかった歌」50篇…

走る大作家

積雪13センチの10日 村上春樹の『走ることについて語るときに 僕の語ること』という本を、読み終りました。 私は、「村上春樹」という作家の名前は知っていましたが、彼の小説は読んだことがありません。 まして、彼がマラソンのマニヤと言ってよいほど…

駄目になることがある

もう一人、今年なくなった方の話題です。 岩波新書で10年前に出た『書き下ろし歌謡曲』という阿久悠の本、もう一度読み直しました。 以下は、こんな歌が載ってたんだな、と気付いた詩です。 「セックスレス・男の言い分」 男にとって 唯一の救いは 女が性に…

やはり、運動!

「文芸春秋」10月号に”ぼくは全身「生活習慣病」”という立花隆さんと主治医の永井良三さん(東大医学部教授)の対談が載っていた。面白かった点を紹介します。 【いろんな検査をすればするほど以上が見つかって・・要するに、僕の体は”生活習慣病のデパー…

人生の達人たち

本屋を冷やかしていて『縁は異なもの』(光文社文庫)なる本を見つけました。先日亡くなられた河合隼雄さんと故白州正子さんの対談を編んだものです。面白そうだと購入。読んでみました。 K 私は自分のやっている仕事は職人に似てると思うこと多いですね。 …

愛すべき名歌たち ―私的歌謡曲史

”一日二杯の酒を飲み、肴は特にこだわらず マイクが来たなら微笑んで、オハコを一つ歌うだけ” 川島英五が歌った『時代おくれ』です。 ”似合わぬことは無理をせず 人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい” この詩の作者、阿久 悠がなくなりました。…

わが人生の歌がたり

流行歌の話題です(昔は演歌といわず流行歌)。五木寛之の『わが人生の歌がたり』 を読みました。 著者の語り。いちばんうなったのは、「星の流れに」を語った次のくだりです。 『星の流れに 身を占って 何処をねぐらの 今日の宿 荒む心で いるのじゃないが …

「ぼくが医者をやめた理由」

という本を読みました。この本、意外に拾い物でした。先日、博多に泊まった夜、ホテルの近くを散策したら、古本屋のチェーン店があったのでのぞいていて、文庫本の棚に見つけたものです。「これ、読んでみようか」と¥250払って買ってきました。 書名に記…

外国映画の主題歌になったナツメロ

賛美歌312番と唱歌「冬の星座」の関係を追及しているうちに、久世光彦さんの「マイラストソング」に嵌ってしまい、ついに1〜5巻の全部を一気に読み終わりました。 いや、面白かった。これだけ歌謡について語りうる人が居たんですね。14年も連載したの…

よく似た歌

賛美歌312番、久世光彦の「マイラストソング・第5巻」を見たが載っていない。ではと、第1巻の「マイラストソング・あなたは最後に何を聴きたいか」を鶴舞中央図書館の書庫から取り寄せてもらった。95年4月10日の刊行です。(このエッセイは平成4年…

春歌と「地獄の顔」

以下、久世さんの文章です。 【三つとせ 醜いところに×××××すっても剃ってもすっても剃っても××××× 四つとせ 余計なところに×××××すっても剃ってもすっても剃っても××××× つい最近、森繁さんとその後の文句を思い出そうと懸命になったが、二人とも記憶力が減…

北へ

もう一度、久世著「マイラストソング」(第2巻)の話題です。大分前の話しですが、A/SASAKI様から、広島出身の演歌歌手竹川美子さんを紹介頂きました。作曲家・叶弦大の門下とお聞きしました。その叶弦大の話。 日本の歌は、北へ帰りたがる。「北帰行」、「…

賛美歌から猥歌

賛美歌312番が何故「冬の星座」に酷似しているのか、久世光彦「マイラストソング」を読んでみようと、図書館に立ち寄りました。 調べてみると、この本は久世さんが雑誌「諸君」に十数年連載していた歌に関するエッセイをまとめたもので、既に5巻出ていて「…

米原万里さんの書評

このところ同年代の有名人の訃報が続く。田村高広、岡田真澄、吉行理恵、今村昌平、そして米原万里。自ずと自分の年齢と寿命を考えることになります。 先日、寿命というものは健康寿命が、真の寿命だと私は思っています。平均が72歳だそうですが、平均とい…