2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「分かる」ということ

山鳥 重(あつし)著『「わかる」とはどういうことか』(ちくま新書、02年4月刊)という本を読みました。 筆者は神経内科が専門で、その中でも高次機能障害学という分野を主として研究している。 脳梗塞や脳出血などで不幸にして脳に損傷を生じてしまい、そ…

13階段

米原万理さんの書評『打ちのめされるようなすごい本』で、推理小説『13階段』を激賞していたので、読んでみました。まず、彼女の推薦の弁を紹介します。 【高野和明著”13階段”(講談社/講談社文庫)を寝しなに読み始めたのがまずかった。2001年度江…

「私家版・ユダヤ文化論」

「私家版・ユダヤ文化論」(内田 樹著、文春新書)なる本を読みました。 正直言って、とても難解な本です。 冒頭、著者は次のエピソードを紹介しています。 【ジェイコブ・シフ(1847-1920)という人物がいた。シフはドイツ生まれのユダヤ系の銀行家で、アメ…

「記憶力を強くする」

故米原万理さんの書評を集めた本(「打ちのめされるようなすごい本」文芸春秋刊)を読んでいたら、池谷裕二著「記憶力を強くする」(講談社ブルーバック)を激賞していた。 「物欲しげなタイトル・・・どうせハウツーもののゴミ本だろうと、危うく看過すると…