文明論

『8人との対話』

という本を図書館の棚に見つけて読んでみました。 1993年3月の文藝春秋社の刊です。司馬遼太郎さんが8人の賢者との対話を記録した本で、各章の且出掲載誌と対談者は以下です。 「リアリズムなき日本人」文藝春秋1976年9月号、山本七平 「田中角栄…

『サバイバル宗教論』

『サバイバル宗教論』(文春新書、2014年2月刊)という本が出ました。著者は佐藤優さん。2012年、佐藤さんが、臨済宗相国寺派の僧侶を対象に4回の連続講義を本にまとめたものです。 これが面白い。特に第4講「すべては死から始まる」が面白い内容でした。 …

『知の英断』(NHK新書、2014年4月刊)

ジャーナリストの吉成真由美さんhttp://search.seesaa.jp/%E5%90%89%E6%88%90%E7%9C%9F%E7%94%B1%E7%BE%8E/index.html がエルダーズのメンバーにインタヴューした記録を本にしたものです。 エルダーズとは、ネルソンマンデラ氏の提唱で、結成されたグループ…

植物からの警告

植物学者の湯浅浩史さんが、面白い本を出したと聞き、大学図書館で借りてきました。 『植物からの警告』(湯浅浩史著、ちくま新書12年7月刊)です。 著者は、1940年生まれ。書名の意味は、 【動物と違い植物は動くことができません。動物よりも、環境…

磯崎新の「都庁

本屋を覗いたら、平松剛さんの新著が出ていた。文芸春秋社刊『磯崎新の「都庁」』(¥2190+税)です。平松さんは『光の教会 安藤忠雄の現場』(01年大宅ノンフィクション賞受賞)を読んだことがある。本職は建築家ですが、建築家を題材にしたルポルタージ…

『ロシヤ闇と魂の国家』(文春新書08年4月亀山郁夫+佐藤優)

を図書館の開架で見つけ、「カラマーゾフの兄弟」の訳者とかつての外務省きってのロシヤ通の対談だから、面白いだろうと借りてきました。 でも、かなり難解な本。佐藤さんは同志社大学院神学研究科の出だったんですね。 よく分からない本ですが、その中で気…

「私家版・ユダヤ文化論」

「私家版・ユダヤ文化論」(内田 樹著、文春新書)なる本を読みました。 正直言って、とても難解な本です。 冒頭、著者は次のエピソードを紹介しています。 【ジェイコブ・シフ(1847-1920)という人物がいた。シフはドイツ生まれのユダヤ系の銀行家で、アメ…

再び構造主義

『寝ながら学べる構造主義』(内田樹著、文春新書、平成14年6月刊)を読みまし た。 第1章 構造主義というのは、ひとことでいってしまえば、次のような考え方のこと です。 私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私た…

構造主義について

内田樹に興味を抱き、『寝ながら学べる構造主義』(内田樹著、文春新書、平成14 年6月刊)を図書館で借り読んでみました。 構造主義というのは、ひとことでいってしまえば、次のような考え方のことらし い。 【私たちはつねにある時代、ある地域、ある社…

一万年の天皇

『一万年の天皇』(上田篤著、文春新書)を読みました。 天皇制tとい制度は、上田さんの説によると、天智・天武・持統の時代に完成したそうです。つまり、約1300年前。しかし、1300年前革命があって突然天皇ができたというわけではない。それ以前か…