2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

通貨で読み解く世界経済

03年から04年にかけて、日本政府は約35兆円にも及ぶ(政府の年間税収入の7割〜8割)空前の為替介入、円売りドル買いを行った。これをどう評価するか。 『通貨で読み解く世界経済』(小林・中林著、中公新書、10年7月刊)によると、 【あえて日本で日…

基地問題は外交問題

日米安保の正体」からのさわり「日米関係と北方領土問題」。(「日ソ関係と北方領土問題」のタイプミスではありません。) そもそもの始まりは、ヤルタ協定、「千島列島はソ連邦に引き渡されるべし」と定めた。1951年対日平和条約において、日本に千島列…

日米同盟の正体

『日米同盟の正体』(講談社現代新書、09年3月刊行)という本を読みました。鳩山前首相が普天間問題で辞任してから、日米安保がどうなっているかが気になって参考書を探したら、この本が見つかったのです。 著者の孫崎 享(まごさき うける、1943〜)は、…

経済学は死んだのか

*[経済学ノート]『経済学は死んだのか』(奥村宏著、10年4月刊、平凡社新書)は面白い本でした。『浜田(宏一、エール大学教授)が「一生のうちで最も有益だった研究上の助言」を受けたのはエール大学留学中のジェームス・トービンからのものであったとい…

消費税のカラクリ

「議論、消費税にとどめるな」と題する記事が3日の朝日朝刊に載っていました。安井編集委員の寄稿ですが、面白い指摘を紹介します。 『21年前消費税の導入にあたり、政府が繰り返し訴えたのは、「直間比率の是正」。所得税や法人税など直接税中心の税制か…