現代史

領土問題の不愉快な真実

「領土問題の不愉快な真実」を述べた本でした。『領土問題をどう解決するか』(和田春樹著、平凡社新書、2012年10月刊)です。 「固有の領土」について。 野田首相は、韓国大統領の竹島上陸に「竹島は“我が国固有の領土“であり、大統領の行為は受け入れら…

原発危機 官邸からの証言

『原発危機 官邸からの証言』(福山哲郎著、ちくま新書、12年8月刊)を読みました。 筆者は、民主党参議院議員、菅内閣で官房副長官として震災対応に当たった。その震災対応の経緯を語った書です。 以下、印象に残った箇所です。 3月14~15日、フクシ…

外尾悦郎、ガウデイに挑む

「外尾悦郎、ガウデイに挑む」(星野真澄著、NHK新書、12年5月刊)という本を大学図書館で見つけました。手にとってみると、「サグラダ・ファミリア贖罪教会」の写真が巻頭にある。著者は、NHKの番組デイレクターで「クローズアップ現代」などを担当。「…

福島論

「福島論-原子力ムラはなぜ生まれたか」(開沼博)青土社を読みました。 <「原子力ムラ」というテーマについて「中央と地方」と「日本の経済成の関係を論ずる>本です。 <原子力ムラ>と「原子力ムラ」とを筆者は区別しています。「原子力ムラ」とは、国の…

ラーメンと愛国

『ラーメンと愛国』(速水健朗著、講談社新書)という本が新聞や雑誌の書評欄で話題になっていますので、大学図書館で借りてきて読みました。 一言で言うと、「ラーメンに関わる社会現象学」といった本でしたが、印象に残ったエピソードを最初に紹介します。…

基地問題は外交問題

日米安保の正体」からのさわり「日米関係と北方領土問題」。(「日ソ関係と北方領土問題」のタイプミスではありません。) そもそもの始まりは、ヤルタ協定、「千島列島はソ連邦に引き渡されるべし」と定めた。1951年対日平和条約において、日本に千島列…

日米同盟の正体

『日米同盟の正体』(講談社現代新書、09年3月刊行)という本を読みました。鳩山前首相が普天間問題で辞任してから、日米安保がどうなっているかが気になって参考書を探したら、この本が見つかったのです。 著者の孫崎 享(まごさき うける、1943〜)は、…