2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

渋滞学

「体内の渋滞学」という面白い話題を紹介しましょう。(新潮選書「渋滞学」から) 車の「渋滞」は皆さんご承知ですが、人間の体内にも「渋滞」があります。たとえば、動脈硬化は、血管の内部にコレステロールがたまってその径が細くなる病気ですが、そうなる…

わが人生の歌がたり

流行歌の話題です(昔は演歌といわず流行歌)。五木寛之の『わが人生の歌がたり』 を読みました。 著者の語り。いちばんうなったのは、「星の流れに」を語った次のくだりです。 『星の流れに 身を占って 何処をねぐらの 今日の宿 荒む心で いるのじゃないが …

分かるっていうこと

『遺伝子・脳・言語』(堀田・酒井著、中公新書、07年3月刊)という本を読み ました。「カフェ・デ・サイエンス」という武田計測先端知財団の、市民と科学者が 対談する催しを本にまとめたものDす。 以下、脳の「分かり方」についての議論、面白かったの…

続・生物と無生物のあいだ

『重窒素アミノを与えると瞬く間にそれを含むタンパク質がネズミのあらゆる組織に現れるということは、恐ろしく早い速度で、多数のアミノ酸が一から紡ぎ合わされて新たにタンパク質が組み上げられているということである。 さらに重要なことがある。ネズミの…

『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)

という本が評判になっています。 以前紹介した文春新書「もう牛は食べても安心か」の著者、福岡伸一さんが、PR雑誌「本」に、05年7月から07年6月まで連載されたものをまとめたものです。 20世紀後半から、もっとも発展した科学技術は、コンピュータ(イン…

『遺伝子・脳・言語』

『遺伝子・脳・言語』(堀田・酒井著、中公新書、07年3月刊)という本を読み ました。「カフェ・デ・サイエンス」という武田計測先端知財団の、市民と科学者が 対談する催しを本にまとめたものDす。 以下、脳の「分かり方」に着いての議論、面白かったの…

「石の肺」を読む

『国は1975年に、アスベストの発ガン性をみとめたうえで、禁止ではなく、法 律で厳しく管理して使用することにしました。 しかし、じっさいの現場では、アスベストの危険などは露ほども知らされておら ず、管理とは名ばかりだったのです。』 この一節が…

再び構造主義

『寝ながら学べる構造主義』(内田樹著、文春新書、平成14年6月刊)を読みまし た。 第1章 構造主義というのは、ひとことでいってしまえば、次のような考え方のこと です。 私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私た…

構造主義について

内田樹に興味を抱き、『寝ながら学べる構造主義』(内田樹著、文春新書、平成14 年6月刊)を図書館で借り読んでみました。 構造主義というのは、ひとことでいってしまえば、次のような考え方のことらし い。 【私たちはつねにある時代、ある地域、ある社…

私の身体は頭がいい

内田 樹(うちだたつき)という学者(神戸女学院大学教授、フランス現代思想) がいる。本人の言によると、「余暇に武道の稽古をしている大学教授」というよりは 「生活のために大学教授をしている武道家」、合気道など日本武道が好きらしい。武 道家として…

次世代ウェブ グーグルの次のモデル

5月8日のNHKクローズアップ現代はブログを取上げていました。番組の中で「世界中のブログの3分の1は日本人が書いている」と言う。 日本人の文化的レベルは想像以上に高いのかも? ゲストに佐々木俊尚さんが登場した。ウェブ関係を得意とするジャーナリ…