2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

奇妙な経済学を語る人びと

『奇妙な経済学を語る人びと』(原田泰著、日経新聞03年8月刊)。これは、これから経済学を勉強しようという人に最適だと思いました。 筆者は『自由な市場』を信奉する。市場が暴走すると言われることがあるが、暴走するのは、資本主義が「他人の金」資本…

世界経済同時危機

「世界経済同時危機」(原田泰著、09年2月、日経新聞)を読みました。 著者は、「デフレの原因はマネーサプライの減少にある」とかねてから主張している。リーマンショックからの世界同時不況についても、この観点から説明できると、近年の経済データを引…

デフレは何故怖いのか

『デフレは何故怖いのか』(原田泰著、04年10月文春新書)を読みました。 著者は、第1章から第4章で、デフレ現象を貨幣数量理論で説明しようとする。 デフレとは、継続的に物価の下落する減少である。物価と貨幣量の関係を見ると、 物価=貨幣の流通速…

『原子力神話からの開放』

(高木仁三郎著、講談社α文庫10年5月刊) 著者の高木さんは、ご存知の方も多いと思いますが、核化学の専門家(1938〜2000)で、原子力資料情報室を設立、原発とりわけプルトニューム利用の危険性について、警告を発し続けた方です。 この本は2000年8…

日本経済復活まで

『日本経済復活まで』(竹森俊平著、中央公論新社、11年5月刊)を読む。 書評欄で、「(震災)復活後の日本は輸出産業が中心になると説く」とありました。私は、「輸出産業中心の日本経済では未来は開かれない」と思っていますので、著者の論拠に興味を持…