2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日米関係の経済史

『日米関係の経済史』という原田泰さんの少し古い本(ちくま新書、95年3月刊)を読みました。最近、原田さんの本を集めて読んでいるのです。 黒船来航から、バブル崩壊までの日米関係を経済という切り口で解析した内容です。 面白い話題が満載ですが、そ…

経済学を知らないエコノミストたち

「経済学を知らないエコノミストたち」(野口旭著日本評論社、2002年6月刊)を読みました。90年代以降、日本経済は継続するデフレに悩んでいます。「失われた10年」とか「失われた20年」といわれています。 この本は2002年の刊行(00年1月から02年…

大災害の経済学

『大災害の経済学』(林敏彦著、11年9月刊、PHP新書)を読みました。 著者の林さんは、現在同志社大学教授ですが、昨年3月まで放送大学教授。小生の大学卒論の審査で査読をしていただき、大学院では1年間、修士論文の指導を頂きました。 神戸在住の…

奇妙な経済学を語る人びと

地方分権についても、『自分の金』資本主義であるべきと説く。 日本はもっと地方分権すべきだという。しかし、日本の地方分権論はヨーロッパの地方分権論とはかなり異なる。ヨーロッパの地方分権論は、豊かな地域が貧しい地域に補助金を払うのはごめんだとい…

奇妙な経済学を語る人びと

人口が減っても、一人当たり生産性が上昇すれば問題はない。少子化問題についてこう述べる。 『自由な市場』論からいうと、「子どもを増やすかどうか」は、あくまで国民各自の判断によるべきだ。その判断に、制度がバイアスをかけるのなら、制度の改善を行う…