北へ
もう一度、久世著「マイラストソング」(第2巻)の話題です。大分前の話しですが、A/SASAKI様から、広島出身の演歌歌手竹川美子さんを紹介頂きました。作曲家・叶弦大の門下とお聞きしました。その叶弦大の話。
日本の歌は、北へ帰りたがる。「北帰行」、「北国行きで」、「津軽海峡冬景色」も“北へ帰る人の群れは・・“と歌うが、久世さんはこれらの歌の中で「北へ」が一番好きだという。実は、私もそうなのです。以下、久世さんの文章。
【今から20年ほど前に小林旭が歌った「北へ」
名もない港に 桃の花は咲けど 旅の町には やすらぎはないさ
お前と別れた むなしさ抱いて 俺は明日もまた北へ流れる
この「北へ」と、おなじ小林旭の「昔の名前で出ています」は、作曲家・叶弦大の二大傑作である。
日本の歌の主人公は、北へ北へと目指す。・・・それが、わが国のロマンテイシズムである。これに対し、たとえばドイツの人たちのロマンは、南へ回帰しようとする。オレンジやレモンがたわわに実る地中海の夢を見る。(以下略)
】
この歌、いい歌ですよ。お暇があれば、お聞きください。