2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

この国のかたち 3

まずは寺島実郎氏の意見 【2000年という年の世界経済は「同時好況」のサイクルのなかにあった。日本だけが取り残されていた感はあったが。米国だけが好調という前年までの状況とは異なり、EU(実質GDP前年比3.3%成長)、北東アジヤ(同8.1%)…

この国のかたち 2

『この国のかたち』の続き、今回は日米関係です。(【 】内『寺島実郎の発言』) 9.11後,日本の外交・軍事は米国追随を続けているが【米国の世界に対する軍事・経済援助の実に3割が、この20年間一貫して、人口わずか600万人のイスラエルに向けられ…

この国のかたち 1

「寺島実郎の発言」なる本を読んでいたら、日本の現状を示唆するデータが興味深い。以下に紹介します。題して『この国のかたち』 【日本の石油供給ソースに占める中東の比重は、73年の石油危機のころ、78%であったのが、昨年(2000年)は86%まで上…

認知ロボテックスの挑戦(2)

『認知発達ロボテイックスの挑戦』(講談社ブルーバックス)という本を 読んで思ったこと、続編です。 例えば、2,4,6,8と続く数の並びがあったとする。次に来る数字は何か?と聞かれたら『10』と答えるでしょう。『正解です,次は?』と聞かれて『12…

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認知ロボテックスの挑戦(1)

(以下は『認知ロボテックスの挑戦』(講談社ブルーバック)を読んで思ったことです。)「クローズアップ現代」が愛知万博に登場したロボットを取り上げていた。これに関連して思うことですが・・・ロボットの設計には、「フレーム問題」があるそうです。実…

コンピュータ屋の見た脳と心(8)

ホーキンスは、何故、彼の新仮説を科学論文や学術書としてではなく、(この本の ような)一般書の形式で発表したのか? 著者の目的は学術界で認められることではない。この本で提案した理論を半導体チップで実際に再現して、真の知能を備えた機械をつくるこ…

コンピュータ屋の見た脳と心(7)

30年ほど昔のことだが、山口百恵なるアイドル歌手がいた。確か、「ひと夏の経験」というタイトルの歌だったと思うが、歌詞「あなたに私の一番大切なものをあげるわ」が人口に膾炙した。記者が百恵ちゃんに質問をした。「私の一番大切なものをあげるて何で…

コンピュータ屋の見た脳と心(6)

本論に戻ります。ホーキンスは、脳の進化の歴史について仮説を展開します。 【知能の発達の歴史には、三つの注目すべき進化がある。第一の進化は、DNAによる・・・生物の個体には、まだ、生涯のうちに学習し、順応する能力はない。・・・ 現実世界の記憶…

コンピュータ屋の見た脳と心(5)

昨日夕飯の折り、何気なしに箸を取って食べようとした瞬間、「あれっ」と思いました。箸を見直すと、連れ合いが箸を取り替えたことが分かりました。いつもと箸を持った時の触感が違ったので気がついたのです。握りの太さも、持った重さも違っていたのです。…

コンピュータ屋の見た脳と心(4)

脳が予測にどのように関わるかをもう少し考えてみよう。 ホーキンスはこう説きます。「何かを知っていると言うことは、それについての予 測が立てられるということである」。「こうした予測が人間の思考であり、感覚の入 力と結びついたときは認識になる。知…

コンピュータ屋の見た脳と心(3)

例えば、暗い場所で階段を昇降する場合を想像してください。上がった時、何かの 事情でもう一段あると勘違いすると、一段高いところに足を止めようとして、思わず がくっとした経験はありませんか。また下った時、もう一段下段があると勘違いする と、足が下…

コンピュータ屋の見た脳と心(2)

ジェフ・ホーキンスなる男がいる。この男の略歴を紹介しますと、 【1957年ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。1979年、コーネル大学卒 業 。インテルに入社。ムーア会長に「脳の働きを解明するプロジェクト」を提案し たが、採用されなかった。 …

コンピュータ屋の見た脳と心(1)

サラリーマンだった頃,こんなことを考えたことがあります。 一体「分かった」という言葉は、何を意味するのだろうか。上役に、何かを説明し た時、「わかった」と言うのは、上役の記憶している体験の中に、今、説明したこと に、極めて良く似た体験があって…