あみだ籤は何故あみだ籤か?

『数学的ひらめき』(芳沢光雄著、光文社新書)という本を読みました。
一番面白かったのは、「あみだ籤」についての解説でした。

1.「あみだくじ」は何故「あみだくじ」というかご存知ですか?
【あみだくじは、室町時代から行われていたが、今日のくじと違い、真ん中から外に向かって放射線状に人数分の線を書いて、それを引いたものであった。そして、これが阿弥陀仏の後光に似ていた事から、この名がついた。】のだそうです。(Wikipediaにも載っています。)

2.「あみだくじ」の実用的な作り方。
 のぞみの結果にするには、平行線間の横棒をどのようにかけるのか?

 1.2とも、この本で初めて知りましたが、説明を打ち込むのが面倒なので、Webにあるだろうと検索したらすぐ見つかりました。Webって、さすがです!

http://www.hokuriku.ne.jp/fukiyo/math-osy/amida.htm

3. 偶置換・奇置換の一意性の説明。
 難しい言葉ですが、線形代数学の基本的な言葉で、証明はかなり難解らしいのです。
それを、著者が「あみだくじ」を使って説明したところが画期的でユニークです。

 (私の理解では)要するに、(始点、終点)の組み合わせが同じ「あみだくじ」の横棒は、偶数ならすべて偶数、奇数ならすべて奇数、と言うことを述べているみたいです。

 「あみだくじ」って、単純な遊びですが、数学的に意味が深いんですね。

著者の紹介とこの本のねらいもWebでのぞけます。
http://www.professor.jp/archives/2007/02/post_238.html