数学

『物理数学の直観的方法』(長沼信一郎著、2011年9月ブルーバック)

市立図書館で借りて読む。1987年に出版されたのをブルーバックから普及版としてだしたものdさが、第2部として「やや長めの後記――直観化はなぜ必要か――」が追加されている。解説として西成活裕さん(渋滞論)が推薦文「直観の天才」を寄せている。「私…

『不完全性定理とは何か』(竹内薫著、13年4月刊講談社ブルーバックス)という本

読んで、なるほどと思う文章に出逢いました。 その前に・・ コンピュータが、いわゆるフリーズ状態になった時、コンピュータの計算が無限ループ陥っているのか、あるいは、計算に時間がかかっているだけで、将来は計算が終わるのか、知る方法はあるのでしょ…

数学による思考のレッスン

『数学による思考のレッスン』(栗田哲也著、ちくま新書2012年8月)を読みました。 著者の経歴がユニークである。【1961年生まれ、東大文学部中退、数学関連の予備校、塾、出版社に在役。93年より数学オリンピックを目指す学生のための駿台英才セミナー…

数学は言葉

以下、「数学」に関する3題です。 先日話題の福岡ハカセ、週刊文春1月21日号で、数学の話題に触れています。 【フランスの数学者アンリ・ポアンカレは今から100年以上前に次のように書いた。「数学と言う科学の存在自体が溶けない矛盾のように思われ…

完全数

江夏の背番号28は完全数であることを小説にした『博士の愛した数式』という小川洋子さんの作品がありました。 この小説は、まだ読んでいないのですが、本屋で『フェルマーの最終定理』(新潮文庫)を見つけて衝動買いし、読み始めたら、最初にこの完全数の…

『理性の限界』 

ノーベル物理学賞の日本人受賞が話題になっています。南部博士は「CP対象性の破れ」の発見、益川・小林教授は、その対象性の破れは「クオークが3個でなく6個以上ないといけない」と、理論で説明したという。 と、新聞やニュースで聞いたが、何のことか全然…

上田先生と36年生まれ

Kさんのメール文中「カオスの上田先生」を読み、上田先生って? 小生不勉強で、上田 傷迫コ先生を知りませんでした。放送大学で「カオスの数理と技術」という講義の単位を取ったのですが・・・そのときの教科書(合原一幸著、’97年刊)を引っ張り出してみたの…

あみだ籤は何故あみだ籤か?

『数学的ひらめき』(芳沢光雄著、光文社新書)という本を読みました。 一番面白かったのは、「あみだ籤」についての解説でした。1.「あみだくじ」は何故「あみだくじ」というかご存知ですか? 【あみだくじは、室町時代から行われていたが、今日のくじと違…