考える力をつける

畑村洋太郎さんの「考える力をつける本」(講談社α新書,2016年10月)大学図書館の棚にみつけ、「失敗学」の先生の本だ。読んでみようと借りてきました。
第3章「考える力」をつける訓練で、「思いつきノートをつける」→「実見記」を書く→「日記や業務報告制の湯構成」→「ぶろぐも有効」が面白かった。
第4章「考えをつくる作業 で、思考展開図を推奨しています。「思考展開図」は考えをつくろ過程の「見えるか」になっています。
「失敗学」は、思考展開図の応用だったのですね。


鬼神のごとく 黒田叛臣伝葉室麟著新潮社2015年

帯「祝第20回司馬遼太郎賞受賞
<黒田騒動>を舞台に、まことの忠義を描く。
虎視眈々と大名家の取潰しを狙う幕府の次の標的はわが藩だ。
黒田家家老・栗山大膳は「恐れながら、主君忠之に謀反の疑いがある」と、幕府に告発した。
 戦う相手は殿でもまして将軍家でもない。
―−−神君家康公だ―――

2016年の印象に残る10冊

早いものでもう年末。新聞の書評蘭が「今年の3冊」など記載しています。
そこで、小生の今年の印象に残る10冊を記載します。(順不同)
1. 戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗加藤陽子
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20161203
2. それでも日本は戦争を選んだ(新潮文庫加藤陽子
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160820

3 憲法の無意識 岩波新書柄谷行人
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160721

4.21世紀の資本主義論 (ちくま文庫)、岩井克人
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160516
5.生物学的文明論(新潮新書本川達雄
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160416

6『日本軍はなぜ満州大油田を発見できなかったか』(岩瀬昇著、文春新書2016年1月)
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160505
7.数学する身体(新潮社)森田全生
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160210

8『新・観光立国論』(デービッド・アトキンソン著、東洋経済新報2015年6月刊)
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160208

.小説を2冊
9.天下人の茶(文芸春秋伊東潤
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160118

10.コンビニ人間 武芸春秋
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20160824


『物理数学の直観的方法』(長沼信一郎著、2011年9月ブルーバック)

市立図書館で借りて読む。1987年に出版されたのをブルーバックから普及版としてだしたものdさが、第2部として「やや長めの後記――直観化はなぜ必要か――」が追加されている。解説として西成活裕さん(渋滞論)が推薦文「直観の天才」を寄せている。「私が「渋滞学」という分野横断的な研究分野を立ち上げることができたのも、この本との出会いがあったからだ。」
手元に置いておきたい本でる。 

『知の進化郎』(野口悠紀雄著、2016年10月朝日新書)

 大学図書館の棚で見つけて借りてきました。私が会社勤めを辞めてもう20年、その間のIE技術の進歩と普及を整理しておきたいと思ったからです。
第3章から第5章まで、インターネットの進歩がもたらした意味を述べます。インターネットを支える技術は、第1はパケット通信、これによって通信コストが著しく低下しました。
 通信データを、一旦「パケット」(小荷物)に分け、交換機の記憶装置に蓄積し、通信回路の空いている時間にばらばらに送信し、受信側の交換機に蓄積する、それを元のデータに組み直して相手側に届けるという技術です。
 第2の技術はブラウザ。95年に発売されたWindous95にインターネットエクスプローラが標準装備され、インターネットの利用が急拡大しました。「インターネット」は95年の流行語大賞です。文章だけでなく画像も扱えるようになりました。
 1997年7月、NASAは火星着陸に成功し、火星のカラー写真をインターネットで配信しました。世界中から4億件のアクセスがあった。静止画1枚が全部見えるようになるまで途方もない時間がかかった。
通信条件はその後、あっという間に改善され(その後ISDN回線、ADSL回線が使えるようになりました)2012年8月には、火星探査機「キュリオシテイ」が火星表面に着陸する際の動画がインターネット配信されました。
 2004年4月Gメールが開始されました。
 保存容量が1ギガバイトに設定されました。次にスパムメールの削除が容易になりました。
2002年ブログの流行始まる。
2004年SNS流行。FACEBOOKが04年学生向けサービス、06年一般向けサービスを開始。
05年、「googleMap」、「Googleearth」が提供開始。
06年、Googleyoutubeを買収。
動画投稿サイト「You Tube」は2005年チャド・ハーリー、スチーブ・チェン、ジョード・カリムなどが始めたサービスで、06年グーグルに買収されました。You Tubeは、動画報道の世界を大きく変えた。

ウィキペデイアの英語版が2001年1月、5月に日本語版が立ち上げました。
2016年、「ポケモンGO」が大流行したが。これもウェブ上に地図があることで可能になった。
 第4章は、「検索」です。ウェブで提供される情報が増えるほど、情報を探し出す工夫が必要になります。
そこで、「ポータル」という概念が提唱されます。「ポータル」とは、「大きな門」という意味。ポーtルの第一は「デレクトリー」です。(デレクトリーとは本来「電話帳」を意味します。)
1990年代の半ば、別のアプローチとして「検索エンジン」が登場します。キーワードを入力して目的のサイトを探すという考えです
98年にグーグルの検索エンジンが登場し、多くの人が知りたいサイトを常に上部に並べる発想を提案しました。
 第6章「知識は秘匿すべきか、公開すべきか」では、情報を秘匿することで利益を得たケ−ス、および公開することで利益を得たビジネスモデルの事例を紹介します。
 第7章は「人工知能の進歩で知識への需要はどう変わるか?」では、ビッグデータとヂープラーニングと人工知能の進歩を取り扱います。
 「人類にとってのユートピア人工知能の助けを借りて実現できる。その可能性が。地平線上に見えてきたような気がします。」が本書の結びです。

科学という考え方

池上彰さんがサイエンスを書いている。社会や経済の解説は雑誌のエッセイや、TV解説で目にするが、サイエンスを会扱うのは珍しいと、『はじめてのサイエンス』(nHK新書、2016年10月刊)を大学図書館の棚で見つけて手に取りました。
 巻末の参考文献リストを見ていたら、『科学という考え方』(酒井邦嘉著、中公新書)2016年5月)を見て県立図書館で借りてきました。近日中に紹介します。