現代小説

「蜜蜂と遠来「(恩田陸著、2016年9月刊幻冬舎)を読みました。4月11日、東図書館に行くと、

予約した本が来てます」という。10か月ほど前に予約した本だった。余焼き宇したとき、予約者が何百人と言われて当分読めないと思っていたが、順番が回ってきた。相当人気のある小説です。 「ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、 そして音楽を描…

楽園のカンヴァス

『楽園のカンヴァス』(原田マハ著、新潮社、12年1月初版、7月7版)という小説を読みました。2012年、第25回山本周五郎賞受賞、第147回直木賞候補の作品です。 実は、この本、雑誌の書評欄で見て、面白そうだと、市の図書館に借りに行ったら、「予…

マルセル

高樹のぶ子は恋愛小説の名手だと思っていましたが、ミステリーをものしたと聞き、図書館から借りてきました。「マルセル」(毎日新聞社、2012年3月刊)です。以下、その紹介。昨年の元旦から大晦日まで毎日新聞に連載された小説。(ですから、3.11…

『半島を出よ』

芥川賞(76年)作家の村上龍が2005年に発表し、当時、毎日出版文化賞、野間文藝賞を受賞して、評判になった作品です。 偶々機会を逸して読んでいなかったのですが、今回の原発事故への政府の対応を見ていて、非常時での政府の対応について村上さんの見解を知…

無名碑

『無名碑』という小説を読みました。曽野綾子さんの昭和44年の作品です。40年以上前の作品で当時話題になったのですが、読む機会を逸していました。先月下旬、愛知県図書館が図書整理で半月休館になり、普段より長く1ヶ月借りられるというので、この機…

『疎開の風』

小説『疎開の風』、梅田秋義著(文芸春秋09年10月刊、¥800)を読みました。 デンソー出身の東野圭吾氏(「容疑者Xの献身」の著者)と並んで梅田氏(大同メタル社出身)、自動車部品会社出身の二人目の作家が誕生しました、と言って良いくらい、文章…

容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』(東野圭吾著、文春文庫)を読みました。 著者の東野圭吾氏の名前は20年以上前から知っていましたが、作品を読んだのは今回が初めてです。二十数年前、当時、中部IE協会なる組織に顔を出していまして、IEの大先達デンソーのOさんの…

ウルトラ・ダラー

今年の正月、最初に読んだのは、手島龍一著「ウルトラ・ダラー」(新潮文庫、07年12月刊)です。 「この作家は日本のフォーサイスだ!」と思いました。 フレデリック・フォーサイス (Frederick Forsyth)という英国の作家をご存知と思います。 【1938年、…