サイエンス

愛知県の中央構造線

話題を変えます。「地質学」の話です。 図書館で新刊の棚を見ていたら、「愛知県の中央構造線」があった。風媒社から昨年12月刊行の本だ。 手にとってみると、「おわりに」で、「小学校5年生で柿原喜多朗先生の弟子に」とあり、「謝辞」にはご指導にお礼と…

再学習「生物と無生物」

昨年のベストセラー「生物と無生物のあいだ」を再勉強してみました。以前、読んで感想をメールしたものですが、再読してみると、新しい感想が得られました。 以前の感想は、 http://d.hatena.ne.jp/snozue/20070714 http://d.hatena.ne.jp/snozue/20070715 …

HIVはエイズの原因?

先日ご紹介した本(生物と無生物のあいだ)の著者福岡伸一さんに興味を感じ、図書館の検索で「福岡伸一」を見てみた。いくつかの著書の中で「マリス博士の奇想天外な人生」という訳書を見つけ出して借りてきました。 「マリス博士」とはPCRを発明した(そ…

渋滞学

「体内の渋滞学」という面白い話題を紹介しましょう。(新潮選書「渋滞学」から) 車の「渋滞」は皆さんご承知ですが、人間の体内にも「渋滞」があります。たとえば、動脈硬化は、血管の内部にコレステロールがたまってその径が細くなる病気ですが、そうなる…

続・生物と無生物のあいだ

『重窒素アミノを与えると瞬く間にそれを含むタンパク質がネズミのあらゆる組織に現れるということは、恐ろしく早い速度で、多数のアミノ酸が一から紡ぎ合わされて新たにタンパク質が組み上げられているということである。 さらに重要なことがある。ネズミの…

『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)

という本が評判になっています。 以前紹介した文春新書「もう牛は食べても安心か」の著者、福岡伸一さんが、PR雑誌「本」に、05年7月から07年6月まで連載されたものをまとめたものです。 20世紀後半から、もっとも発展した科学技術は、コンピュータ(イン…

ファインマンさん

図書館の書棚を眺めていたら『ファインマンさんベストエッセイ』(岩波)という本を見つけ出した。 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(岩波現代文庫)」という書名は、聞いたことがあるな、と手に取ってみたら、01年3月の刊行で一寸古いが面白そうな…

血圧の話

血圧について、かねてから疑問に思っていることがあります。 上が140、下が90という基準です。 血圧は、血管を流れる血液の抵抗が大きければ大きくなる。従って、血管の柔らかい若い者と、年齢を経て血管のしなやかさも失われている老人とは、標準とす…

いのち

寒い日が続きますね。 『いのち』(文春新書)という本を読みました。ノンフィクシヨンライターの最相葉月 さんが、PR誌「遊歩人」に連載した生命科学に関する対談を編集したもの。 (最相さんは生命科学のホームページを主宰されてみえます。 http://home…